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伊勢シーパラダイスで「擬態する魚たち展」 自然界の驚くべき生存戦略

オオアタマガメ

 何度見ても、生きものたちの擬態には感心する。身を守るため、捕食するためにまあこんな姿に変身できるとは。三重県伊勢市にある「ゼロ距離水族館 伊勢シーパラダイス」(伊勢夫婦岩パラダイス・三重県伊勢市)では、10月26日~12月1日まで「擬態する魚たち展」を開催する。自然界の驚くべき生存戦略と希少な生きものの魅力を発見できる。

 飼育員たちも採取するのに苦労した、枯れ葉や流れ藻にそっくりな魚たちが、採取の苦労話や映像と共に展示されている。水槽の中は、流れ藻やロープなど実際に漁港で見られる風景が再現されており、来場者は目を凝らして擬態した魚を探しながら楽しめる。たとえばマツダイ。幼魚期は枯れ葉に擬態することが知られ、流れ藻やロープなどの浮遊物の近くで見つけられるという。水面直下に横や逆さまになって漂い、捕食者から隠れると同時に、エサとなる小魚などに気づかれずに接近して捕食するのだそうだ。

 各水槽には発見難易度が設定されており、擬態と“勝負”する楽しみも味わえそうだ。入館料は大人2100円、小中学生1000円、幼児(4歳以上)500円。

擬態する魚たち展