カルチャー

特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」 愛知・豊田市博物館で1月18日からスタート

 「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されて10年あまり。東京・国立科学博物館からスタートし、全国を巡回中の展覧会「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」が1月18日(土)~4月6日(日)の期間、愛知県豊田市の豊田市博物館で開催される。

 世界中でますます注目の高まる和食を、バラエティー豊かな標本や資料とともに、科学や歴史などの多角的な視点から紹介。日本列島の自然が育んだ多様な食材や、人々の知恵や工夫が生み出した技術、歴史的変遷、そして未来まで、身近なようで意外と知らない和食の魅力に迫る。東京会場で約23万人が鑑賞した。

 食の基本となる水やキノコ、山菜、野菜、海藻、魚介類など、世界でも有数の生物多様性を持つ日本列島の自然がもたらした食材や、日本人が生み出した発酵の技術やだしについて、科学的な視点で解説。和食を支える食材の多様性を体感できる。

 また、歴史上の偉人たちの食卓や、江戸っ子が愛したファストフード、「すし」「天ぷら」「そば」の屋台が並ぶ江戸の町を模型で再現。縄文時代から現代まで、人々の知恵やおもてなしの心、海外との交流を通じて発展してきた和食の歴史をひもとく。画面の魚影をタッチすると解説が飛び出る展示や、四季折々の美しい和食の映像にも注目。

 「和食展応援キャラクター」は大人気キャラクター「リラックマ」。リラックマはごはんとおやつが大好きな着ぐるみのクマ。同展オリジナルイラストは、そんなリラックマとコリラックマ、キイロイトリがご飯、みそ汁、魚、海藻など和食に欠かせない要素を身にまとった姿が描かれており、和食展をゆるりと盛り上げる。同展特設ショップでは、「和食×リラックマ」のぬいぐるみなど会場限定グッズも販売する。

 豊田市博物館の開館時間は10時~17時30分(入場は17時まで)。月曜休館(2月24日は開館)。チケットは、一般1900円、高校生・大学生1400円、中学生以下無料(高校生・大学生は要学生証提示)。豊田市内在住在学の高校生、身体障害者等手帳(ミライロID可)所持者とその介添者1人、豊田市内在住の70歳以上は無料(要学生証・証明書提示)。