パブロ・ピカソの円熟期、1930年代に手がけた100点の版画集「ヴォラール連作」。神奈川県・箱根のポーラ美術館は、新たにコレクションに加えたこの連作を展示する「新収蔵 ピカソ ヴォラール連作100」を開催している。ピカソの版画芸術の最高傑作といえる全100点の初公開。2月26日(水)までは前期、2月28日(金)からは後期がスタートする。
ピカソは版画家としても旺盛に制作に取り組み、版画技法によって「体」「神話」「モデルと画家」「過去の巨匠との対話」、そして「愛と暴力」などのテーマをどん欲に掘り下げた。画商のアンブロワーズ・ヴォラールは、ドガ、ボナール、ルオー、ピカソなどの画家による版画集や挿絵本を50点以上プロデュースした腕利きの出版者でもあり、この版画集はヴォラールの企画による重要作だ。
2月23日(日)には担当学芸員によるギャラリートークも開催するので、学芸員と一緒に展示室で作品を鑑賞できるチャンス。開催時間は14時~14時40分。入場券があれば無料で参加でき、事前申し込み不要。定員は先着30人。
ポーラ美術館の開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。入館料(税込み)は大人2200円(シニア含む)、大学・高校生1700円、中学生以下無料。障害者手帳を所持する本人と付添者(1人まで)は1100円。