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169種が絶滅危惧種!うち30種を常設展示 企画展「Save the淡水魚~未来へつなぐ水辺の宝~」

 生物多様性の大切さが叫ばれる中で、さまざまな生きものが絶滅していっている。淡水魚も同様。その危機的状況を紹介しようと、岐阜県各務原市の世界淡水魚園水族館「アクア・トト ぎふ」(江ノ島マリンコーポレーション・東京)で、企画展「Save the淡水魚~未来へつなぐ水辺の宝~」が開催されている。4月13日まで。料金は入館料のみ。

 アクア・トト ぎふは、国内で最初に認定された希少種保全水族館。日本国内で絶滅のおそれのある汽水・淡水魚は約42%だといい、人が暮らすうえで生物多様性の回復と健全な維持がとても重要であるということを伝えるのが目的。絶滅のおそれのある21種を含む22種を企画展で紹介している。

 環境省の最新(2020年公表)のレッドリストでは、評価対象とした約400種の汽水・淡水魚のうち169種が絶滅危惧種。例えばタナゴの仲間は、環境省のレッドリストで16種類のうち13種類が絶滅危惧種に、そのうち8種類は絶滅危惧IA類とされている。企画展では東海地方のタナゴを幅2.7mの大型水槽で展示するほか、東北から九州地方まで、各地に生息するタナゴの仲間をみることができる。天然記念物2種・国内希少動植物種4種を含む日本のタナゴ全16種類が一度に見られる施設はほかにない。

ミヤコタナゴ