カルチャー

ガラスの揺らぎを感じる空間で「明治の時間」を過ごす 明治村開村60周年記念で新飲食店がオープン

 今年は「昭和100年」で、昭和レトロなイベントがあちこちで開催されているが、明治時代も負けてはいない。愛知県犬山市の博物館 明治村(名鉄インプレス・名古屋市)は開村60周年を記念して、新しい飲食店「メイジ珈琲時館(こーひーじかん)」を3月18日(火)にオープンする。

 場所は「工部省品川硝子製造所」内。れんが造りのノスタルジックな雰囲気を生かし、ステンドグラスや型板ガラスを使って店内を装飾。食器もガラス製のものを使用するなど、ガラスの揺らぎを感じる空間で、明治時代に広まったコーヒーを飲みながら「明治の時間」を過ごすことができる。

 明治政府は文明開化に伴い、1873年に日本初の板ガラスの製造工場「興行社」を設立。のちに工部省が興行社を買収し、工場は官営の「品川硝子製造所」となった。イギリス積のレンガ壁と瓦ぶきの屋根が特徴的な本格的なれんが造建築で、明治初期の洋式れんが造工場の姿をよく伝えている。