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家に眠っている「お宝」で世界に医療を 「世界の医療団」が「お宝エイド」を受け付け中

 貴金属や時計、カメラ、ブランドバッグ、携帯電話など、家庭や職場で不用となった物品が、紛争や災害、貧困などで医療につながれない人々への支援に役立てられる仕組みがある。その名も、「お宝エイド」。家庭に眠るモノ=「お宝」で、社会貢献活動を行うNPOを支援する社会貢献型ビジネスモデルの先駆け。家庭や職場などで眠る不用品を「お宝エイド」に送ると、買取相当額が認定NPO法人「世界の医療団」 (メドゥサン・デュ・モンド ジャポン、東京) へ寄付され、世界で紛争や災害、貧困などで医療につながれない人々のために役立てることができる。

 2015年アメリカの国際ビジネス賞では非営利組織資金調達部門で日本初の金賞を受賞しているシステムで、こども家庭庁を中心に運営する「こどもの未来応援基金」への物品の寄付プログラムとしても導入されている。このほど、「世界の医療団」が「お宝エイド」と連携。「大型連休中の片付けで出てきた不用品などを、捨てる前に送ってほしい」と呼び掛けている。

 集めているものは、貴金属(壊れてしまったものでもOK)、カメラ・レンズ、時計、ブランドバッグ、ブランド食器、古紙幣・外国紙幣・コイン・記念メダル・勲章、記念切手・海外切手、携帯電話、金券・商品券・テレフォンカード、絵画・掛け軸・骨董品、高級洋酒、懐かしのおもちゃ、楽器、ゲーム、未投函ハガキなど。

 取り扱いできないものは、パソコン、プリンター、衣類、着物、家電、家具、書籍、一般食器、象牙、ぬいぐるみ、タオル、人形、食品、文房具、スーツケース、鍵盤ハーモニカ、AMAZONギフト券、地方商圏の各種商品券、有効期限切れの金券、ディズニーリゾートなどのチケットなど。不明な場合は、TMコミュニケーションサービス、電話:03-6265-7585、メール:communications@mdm.or.jpへ問い合わせを。

 ゆうパックの着払いで送れるので送料負担はなし。お宝エイドからは買取価格の10%相当額が加算され、寄付される(一部品物を除く)。後日世界の医療団から領収書が発行されるので、いくらの寄付につながったかを知ることができる。世界の医療団は認定NPO法人であるため、確定申告をすれば寄付控除を受けることができる。

 送り方は、お宝を梱包し、ゆうパックに集荷依頼の電話(無料集荷番号0800-0800-111)をし、「着払い伝票」を依頼。持参された伝票に送り先:〒156-0041東京都世田谷区大原2-23-17 Grace世田谷1F 世界の医療団宛「お宝エイド」、電話03-6265-7585 を記入して荷物を渡す。届け先欄に必ず「世界の医療団宛お宝エイド」と記入しないと、世界の医療団への寄付にならないので注意が必要。

 たとえば3000円相当の寄付で、5歳未満時死亡率の高いラオスで、専門スタッフ3人を村に派遣し、新生児と子どもに予防接種をすることができる。5000円相当の寄付では、バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで、診療所スタッフ10人が専門の研修を受けることができ、現地の医療従事者の能力アップができる。1万円相当の寄付で、自然災害が多く栄養不良の人々が多いマダガスカルで、病院へのアクセスが難しい人たちに、移動診療車で15回の診察を行うことができるという。