
どんなことでも大抵努力は必要。人生やらねばならないことも少なくはないけれど、もしも選択肢があるなら、苦しい努力に時間を費やすよりできることを楽しむ方がもちろん快適だろう。『「できること」を楽しむ人 「できないこと」で苦しむ人』(和田秀樹著・自由国民社)が発売された。精神科医が、できることをもっと楽しむ視点を養う道案内をしてくれる。
人は誰でも好きなことには時間が経つのも忘れて夢中になれるが、嫌いなことでは時間が経つのも遅く、ストレスがたまる。だからできないことにこだわるよりも、自分が得意で好きなことをさらに極めるほうが、心の安定や幸福感は高まり、人生全体の充実感につながる。自分の特性を理解し受容することから始め、苦手なことや嫌いなことをやらねばならないとしたら、それをするメリットをしっかりと考える。「苦しい努力」がもたらす悪影響について解説し、苦しい自分を和らげる道筋が分かる一冊。税込み1485円。