生成AI は便利だが、人から仕事を奪う──そんな心配をしている人が多いかもしれない。そうした中、キャリアデザインセンターが運営する女性のための転職サイト「女の転職type」は、働く女性364人を対象に「生成AI」についてアンケートを実施した。
まず、生成AIをどれくらい使っているか質問すると、「ほぼ毎日~週に数回」が36.8%、「月に数回~数か月に1回」が20.1%で、合計すると56.9%が生成AIを使っていることがわかった。ちなみに、2023年に行った「ChatGPT、使ってる?」の調査では、ChatGPTを使ったことがあると回答した人は22.6%。今回はサービス名をChatGPTだけに限定していないが、生成AIを使っている人が2年間で大幅に増加しているとみることができそうだ。
職種別で比較すると、クリエーティブ系が「ほぼ毎日~週に数回」と回答した人が66.7%で最も多い。「ほぼ毎日~週に数回」「月に数回~数か月に1回」と回答した人の合計では、1位エンジニア系80.9%、2位クリエーティブ系77.8%と、この2つの職種は日常的に利用している様子だ。半面、「ほとんど使わない/使ったことがない」と回答した人は、1位が営業系の48.6%、差がない2位が事務・経理・人事系の47.6%と、これらの職種は半数近くの人が使っていない。
生成AI を仕事とプライベート、どちらで使用するか聞くと、「プライベートだけで使用」が47.6%、「仕事とプライベートの両方で使用」が42.5%となり、「仕事だけで使用」の人は9.9%と少数派。プライベートで使用している人が多い実態が明らかになった。

仕事で使う場面では、「文章作成や要約」(66.9%)、「情報収集・検索」(63.8%)、「アイデア出し」(40.0%)の順に多く、プライベートでは「情報収集・検索」(61.7%)、「AIとの日常会話・相談」(40.7%)、「画像やデザインの生成」(29.2%)の順に多かった。
他方、将来、自分の仕事がどれくらいAI技術に置き換わってしまうと思うかと聞いたところ、回答者全体では「半分以上置き換わる」(36.5%)、「1割~3割置き換わる」(28.0%)となり、反対に「ほぼ置き換わらない」と回答した人は16.8%のみだった。
