カルチャー

種類の多さ、日本一!? 大阪市立自然史博物館で琵琶湖・淀川のドジョウを深掘りするテーマ展

 

 大阪市立自然史博物館で7月19日(土)~8月31日(日)まで、テーマ展示「種類の多さ日本一!?琵琶湖・淀川のドジョウたち」が開催される。

 琵琶湖・淀川水系は、日本で最もドジョウ類が多様な水系の1つで、13種類(種・亜種・系統)ものドジョウ類が分布している。その背景には、多様な水辺環境が豊かに存在してきたことや、生物分布の境界付近に位置することなどが関係していると考えられている。一方で、近年の河川改修や圃場整備などにともなう水辺環境の悪化・減少により、多くのドジョウ類の存続が脅かされており、既に絶滅してしまった可能性の高い亜種や集団も知られている。さらに、食用やペット、釣りの活餌などさまざまな目的で流通しているドジョウ類には中国大陸由来のドジョウ類が含まれており、これらが野外に持ち込まれることによる外来生物問題も生じている。

 今回の展示では、琵琶湖・淀川水系に分布するドジョウ科の全種類の標本や写真を展示し、その魅力を紹介。そして、存続の危機に陥っている種類がいる現状や、外来ドジョウ類によって生じている問題などについても紹介する。

 同館の開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。期間中の休館日は月曜(7月21日・8月11日・8月18日開館)と7月22日(火)。常設展入館料は大人300円、高大生200円、中学生以下・障がい者手帳など持参者(介護者1人を含む)・大阪市内在住の65歳以上は無料(要証明)。