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語学力を生かして柔軟な働き方を インバウンド観光客向け新サービス「Japaner」がパーソナルガイドを募集

 合同会社アンズ&s(アンズ、宮城県涌谷町)は、多様化する訪日外国人観光客のニーズに応えるため、海外からの旅行者と日本在住の多言語人材をつなげる新サービス「Japaner」の提供をこのほどスタートした。これに伴い、言葉の懸け橋を担う「パーソナルガイド」として活躍する日本人・在日外国人を募集している。

 同社によると、近年、訪日観光客の数は年間4000万人に迫る勢いで増加中。ニーズも団体旅行から個人旅行へ、そして画一的な観光からよりパーソナライズされた体験へとシフトしているという。新サービス「Japaner」は、従来の観光ガイドだけでなく、飲食店のメニュー翻訳、買い物の手伝い、複雑な電車乗り換えの案内まで、あらゆる場面でサポートを提供することを目的としている。

 「Japaner」は、例えば、「地元ならではの隠れた名所の紹介」「メニューが読めない外国人旅行者と一緒に、人気居酒屋へ」「初めての電車移動に戸惑う旅行者を駅でサポート」「家族や友人に喜ばれるお土産選びのアドバイス」など、事前予約の情報に基づいて旅行者の興味やニーズに合わせた幅広いサポートを提供する。

 パーソナルガイドは、1時間単位の短時間から、好きな場所、好きな時間に働くことができる。持っていると歓迎される経験は「通訳・翻訳のスキルを持つフリーランサー」「退職後も活躍の場を求めるシニア層の元海外駐在員」「日本在住の外国人」「海外留学経験を持つ日本人学生」「地域固有の話題(グルメ・歴史・サブカルチャーなど)に詳しく、日本の魅力を伝えたい人」など。

 応募要件は、「日本国内に在住し、就労可能なビザを持っている人(全国)」「日本語と外国語(英語・中国語・韓国語・フランス語など)で日常会話からビジネスレベル以上のコミュニケーションができる人」「日本のマナーを理解し、円滑なコミュニケーションができる人」。活動は単発リクエスト制で、ユーザーの要望ごとにマッチングして依頼を受ける。報酬は案件ごとに支払い(時間単価)される。案件に応じて、活動時に必要な交通費などは支給・補助される。

 「語学は得意だけど生かす機会がない」「副業をしたいけれど、本業や家事と両立できる柔軟な仕事が見つからない」といった悩みを持つ人たちが、語学力や地域知識を生かしてパーソナルガイドとして活躍してほしいと同社は呼び掛けている。詳細は公式サイトに掲載している。