小中学生は2025年、どんな気分で過ごしたのだろうか。公益財団法人博報堂教育財団の調査研究機関こども研究所(東京)は、全国の小学4年生~中学3年生の男女600人を対象に、今年一年を振り返る「2025年の気分」調査を実施した。昨年に引き続き2回目で、高校生/大人(15~79歳)にも同じ内容の質問で実施している。
最初に、2025年の一年間、自分のことをどれくらい「しあわせ」だと感じたかを0~100点満点で聞いたところ(しあわせ点数)、小中学生の平均点は82.7点、高校生/大人は66.3点という結果に。小中学生の平均点は、高校生/大人と比較すると+16.4点も高かった。小中学生、高校生/大人のいずれも、平均点は昨年よりわずかに高く、小中学生が昨年比+1.2点、高校生/大人が昨年比+1.6点だった。
次に、2025年で心に残ったできごと(5つまで)を自由回答で挙げてもらい、その中で最も心に残ったできごとを聞いた。小中学生は「家族や親せきとの旅行」(86件)が最多。以下、「学校の修学旅行・課外授業」(77件)「学校の部活・クラブ」(54件)と続いた。“最も心に残った”として今年新たに挙がった出来事は、「大阪・関西万博」「クマの出没」 についてで、それぞれ14件の回答があった。ちなみに高校生/大人は、「選挙・首相交代・政治関連」が多く、「総理大臣交代」「女性総理誕生」など、具体的には高市早苗首相に関する出来事。今年は政治の歴史的転換が印象深く、心に残ったようだ。
2025年の最も心に残った出来事をオノマトペで表現してもらうと、小中学生と高校生/大人は4位まで同じで、1位は「わくわく」。続いて「やったー」「うきうき」「どきどき」だった。小中学生は半数以上が「わくわく」と回答している。
では、2026年の世の中は、2025年と比べてどうなると思うかたずねたところ、小中学生の65.8%が「変わらない」と回答。高校生/大人の50.6%より+15.2pt高かった。「良くなる」と回答したのは、小中学生、高校生/大人とも3割程度。「悪くなる」は小中学生で7.0%、高校生/大人で18.7%だった。










