カルチャー

戦禍のウクライナからハイチまで 5カ国の昔話を収録した絵本

 世界各地で壁画制作を行うアーティスト・ミヤザキケンスケ氏が、「Over the Wall 世界壁画プロジェクト」を通じて訪れた国々で出会った物語をもとに制作した絵本、『たいようがみた話 5つの国の昔話』(文:正岡慧子、絵:ミヤザキケンスケ、世界文化社、税込み2200円)が7月2日に発売される。

 ウクライナの「てぶくろ」「えんどう豆太郎」、東ティモールの「島になったワニの話」、エクアドルの「ハチドリのひとしずく」、ハイチの「魔法のオレンジの木」を収録した。実際にその国を訪れたミヤザキ氏が描く、さまざまな国の文化的背景を取り込んだ多彩な絵が魅力。ミヤザキ氏の壁画のテイストが絵本の中に閉じ込められていて、ページを開くと、著者が遠い国で壁に描いている時のエネルギーや空気まで伝わってくるようだ。

 戦禍の続くウクライナをはじめ、遠く離れた国々に語り継がれる昔話には、助け合い、知恵、勇気、自然への畏敬など、人類共通の願いや価値観が息づいている。巻末には「Over the Wall 世界壁画プロジェクト」の紹介に加え、昔話研究の第一人者である小澤俊夫氏による解説も収録。物語を通して世界を知り、人と人とのつながりを考えるきっかけとなる絵本になっている。

世界各地で壁画制作を行うアーティスト・ミヤザキケンスケ氏