カルチャー

葛飾北斎の名作「神奈川沖浪裏」を自分の手で刷る 横須賀・浦賀で北斎を体感するイベント開催

 世界的に知られる浮世絵師・葛飾北斎が、70歳代に約3年間を過ごしたとされる港町、神奈川県横須賀市の浦賀。そんな北斎ゆかりの地を舞台に、「葛飾北斎、浦賀潜伏。~体感型まちなかギャラリー~」が、開催される。作品鑑賞だけでなく、浮世絵の制作体験やまち歩きも楽しめるイベント。期間は11月6日(金)から12月20日(日)まで。横須賀市が主催。

 会場は、古民家や寺院、歴史的なレンガドックに関わる施設など、浦賀のまちに点在する4カ所。美術館の中だけでは味わえない、まちの歴史や風景とともに北斎の世界に触れられる。

 北斎の代表作「神奈川沖浪裏」を自分の手で完成させる版画体験ラリーでは、4つの会場を巡り、それぞれで異なる色の版を一色ずつ刷り重ねていく。複数の版を重ねて一枚の浮世絵を作り上げる仕組みを体感でき、完成した作品はオリジナルのうちわに仕上げられる。

 作品展示では、「富嶽三十六景」や「千絵の海」など、全56作品の復刻版画を鑑賞できる。江戸木版画の伝統を受け継ぐ職人の技によって再現された鮮やかな色彩も見どころだ。第4会場では、気に入った復刻版画を購入することもできる。

 浮世絵の世界をより身近に感じられる体験型アトラクションも用意。第1会場では風と紙吹雪で北斎の大波を体感する「大波しぶき」、第2会場では木版画の構造を学べる「積層パネル」を楽しめる。

 まち歩きの途中には、東叶神社と西叶神社へ。イベントを記念した北斎オリジナル御朱印のほか、特典付きチケットの購入者には、各神社300枚限定のコラボ御朱印が授与され、2種類をそろえると一枚の北斎作品が完成する。浦賀の渡しで湾を横断したり、地元の和菓子やオリジナルビールを味わったりと、港町ならではの寄り道も楽しめる。

 開催時間は10時~17時。毎週月曜日(祝日を除く)は休み。料金は4会場への入場や作品鑑賞、版画体験などを含む通常チケットが2200円(税込み)、限定御朱印の特典付きチケットが3200円(税込み)。チケットはオンラインと現地窓口で販売する。会場間には約4キロの徒歩移動があり、所要時間は2~3時間。

 なお、12月4日(金)には、横浜からフェリーで浦賀を訪れ、ガイドとともにイベントを巡るツアーも予定しているイベントの詳細は、横須賀市観光情報サイトに掲載している。