仮装が楽しいハロウィーンだが、ナース服などに「赤十字マーク」を使おうと思っているならちょっと待って。このマークを利用できるのは法律で定められた組織のみだという。日本赤十字社(東京)は、ハロウィーンを前に「赤十字マーク」の本来の意味と、その重要性についての理解を呼びかけている
「赤十字マーク」は病院や医療を象徴するマークではなく、紛争時に攻撃してはいけないものを表す目印であり、命を守るための大切なマーク。紛争などで傷ついた人々と、その人たちを救護するための医療活動や赤十字の救護員・施設などを攻撃から守るために使用する重要な目印だ。「赤十字マーク」を掲げている病院や救護員などには、絶対に攻撃を加えてはならないという約束があり、国際的な取り決め「ジュネーブ条約」(国際人道法)で厳格に定められている。
一方、「赤十字マーク」の寸法や形、色などの様式は厳密に定められてはいない。紛争など混乱の最中で、常に正確なマークを描けるとは限らないからだ。規格を細かく定めてしまうと、紛争中に「赤十字マーク」を掲げていても、寸法や形、色の濃淡などがわずかに異なることを理由に攻撃されてしまう可能性があるからだという。
「赤十字マーク」が日ごろから不適切に使用され世の中に氾濫すると、マークに対する理解を誤ることになり、紛争時に傷病者や赤十字の救護員・施設などを適切に保護することができなくなってしまう。日本国内で使用できるのは日赤と自衛隊の衛生部隊など、法律に基づいて使用が認められている組織に限られている。一般の病院や商品につけることも禁じられているのだから、仮装などで使うのは“ご法度”ということになる。
日本赤十字社の齊藤彰彦国際部企画係長は、「マークに込められた意味に思いを寄せ、『赤十字マーク』のない仮装で楽しんでいただければ幸いです」とコメントしている。








