ワールドカップの熱戦が繰り広げられているが、人の流れにどれだけ影響しているのだろう。クロスロケーションズ(東京)はこのほど、開発した位置情報ビッグデータ解析エンジンなどを活用して、日本代表戦試合終了後の人流変化を調査した。
調査は、カタールで行われたワールドカップ2022の初戦、日本対ドイツ(11月23日 日本時間22時試合開始)と、第2戦の日本対コスタリカ(11月27日 日本時間19時試合開始)後の東京「渋谷スクランブル交差点」、大阪「なんば戎橋」における試合後の人流変化を独自に分析。いずれも前週の11月17日同時刻、11月20日の同時刻と比較した。
それによると、ドイツ戦の後、午前0時~2時台の東京渋谷の人出は、性別の割合をみると、男性が68.8%、女性が31.2%。年代別では、20代が40.3%、30代が19.7%で、20代30代を合わせると、ちょうど全体の6割を占めていた。一方、コスタリカ戦の後は、男性が56.4%、女性が43.6%。年代別では、20代が31.2%、30代が21.1%、40代が16.5%だった。
調査結果をみると、ドイツ戦は日付が変わる深夜だったものの、渋谷スクランブル交差点、大阪なんば戎橋周辺で人流が大きく増加。一方、コスタリカ戦の試合直後の人流の変化が少なかったなど、試合結果によって流れが大きく変わることが実証された。ドイツ戦の歴史的な勝利は、人の流れを活発化させたが、さて、スペイン戦後の人の流れはどうなるだろうか?