派遣社員の給与実態は？ IT系の時給は高水準！

　コロナ禍の影響が尾を引くほか、物価上昇など先行きに対して不透明感が漂い、景気が不安視される中、派遣社員の労働環境はどうなのだろうか？ エン・ジャパン（東京）は現在派遣で働いている人を対象に「派遣の給料・時給」について調査を実施した。アンケートは2022年12月2日～2023年1月2日に行い、「エン派遣」を利用しているユーザー815人から回答を得た。

　それによると、平均時給に関しては、派遣を本業としている人が1444円、副業で派遣をしている人は1331円となった。職種別では「IT系」が1989円で最も高い水準となっており、「オフィスワーク系」は1453円。時給帯の割合の最も多い水準は、本業が「1200円～1400円未満」（32％）、副業が「1000円～1200円未満」（37％）となっている。

　現在派遣で働いている人の月収は、本業の人が「15万円～20万円未満」（30％）、副業の人が「5万円～10万円未満」（32％）が最も多い。30万円以上の人もいるにはいるが、割合は全体で3％と極めて少数派。賃金面では厳しいといえそうだ。さらに、「昨年同時期と比較して、派遣での給料・時給はアップしたか？」と聞くと、アップした人は24％にとどまった。