6月~7月は勤労者にとって、うれしい、うれしいボーナスシーズン。今年はとくに、コロナ禍が落ち着いたことによる景気回復で期待が膨らむところだが、賞与の実態はどうなのだろう? エン・ジャパン(東京)はこのほど、従業員数300人以下の企業374社の人事担当者を対象に「夏季賞与」についてアンケートを実施。調査は5月2日~5月30日に行った。
それによると、「2023年、夏季賞与は支給予定か?」との質問に対して、83%の中小企業が「支給予定」と回答。これは昨年より6ポイントの増加となっている。また、夏季賞与を支給予定の中小企業に、昨年の夏季賞与と比較し、支給額に変動があるかを聞くと、最も多かったのは「賞与支給額は変わらない」(50%)で、「増額予定」と回答した企業は35%だった。増額理由のトップは、56%で「ベースアップ(基本給の増加)の影響」となり、「減額予定」と回答した企業は11%で、減額理由は「業績不振」が74%で最多回答だった。
一方、「昨年(2022年)と比較し、景気の上昇や回復を実感できているか?」との問いには、37%が感じる(非常に感じる:3%、どちらかというと感じる:34%)と回答していた。景気は着実に上向いているのかもしれない。