老後に不安──特に、将来は年金がどうなるかわからないため、老後の備えとして自分で運用している人が少なくないようだ。運用するとなると、必要なのは金融の知識。そこで、金融の勉強をしたことがあるかどうかなどについて、LINEリサーチ(LINE)が調査を実施。調査は昨年12月21日~12月23日に行い、全国の15~69歳の男女4万7004人が回答した。
はじめに、金融についての勉強をした経験について聞くと、「いま、している」と回答した人は全体の1割強で、「以前していたが、いまはしていない」と回答した人が約2割となるなど、金融に関する勉強は未経験の人が多いことがわかった。勉強経験がある人に勉強の方法や手段を聞いたところ、「インターネットの記事やブログを読む」が4割弱で最も多く、「本を読む」が3割台後半で続いた。
今後(も)金融について勉強をしたいと思っている人は、「とてもそう思う」が2割弱、「ややそう思う」が3割超で、半数以上が勉強したい様子。この回答に男女別で大きな差がなく、男女ともに半数以上が金融について勉強したいとしている。年代別では若年層ほど勉強したい人が多い。将来のことを考えると、今のうちに勉強するのが良いと若い人ほど考えるようだ。
金融の勉強におけるハードルに関しては「情報が多すぎて何が正しいかわからない」を挙げる人が多い。そもそも専門性が高いうえに、難しいイメージもあるところに、インターネットの普及で情報が溢れ出るようになり、情報の整理に苦労しながら運用に取り組んでいる人が多いのが実態だ。
勉強したい理由としては、「将来のお金に不安があるから」が半数を超えてトップに。「お金に関する無駄をなくしたい」「豊かな生活を送りたい」が続いている。