やれやれ、だ。世界情勢を見る限り致し方ないとはいうものの、厳しいことに変わりはない。帝国データバンク(東京)の「食品主要195社」価格改定動向調査によると、5月の食品値上げは、4カ月ぶりに1000品目を割ったとはいうものの、800品目が対象になっている。前年を超えるハイペースだ。
今年の家庭用を中心とした飲食料品の値上げ品目数は、4月28日までに判明しているもので累計2万1205品目に上っている。今年1~7月までに値上げ済み、または値上げが予定される食品の累計品目数(2万815品目)は、前年同時期(1万686品目)の約2倍だ。
今年5月の値上げ品目数は、酒類・飲料や加工食品などを中心に824品目。1月以来4カ月ぶりの1000品目割れで、若干落ち着いた推移となっている。もっとも、前年同月(251品目)に比べると3倍以上で、4カ月連続で前年を上回る高水準だ。
6月以降も値上げは続き、6月はカップ麺などを中心に約3300品目が値上げ予定。7月以降も輸入小麦の価格改定による影響や、生乳価格の上昇、電気代の引き上げなども背景に、値上げ対象はパンなど2000品目超に拡大するとみられている。