小学生の好きな教科は算数から体育へ 「小学生・中学生白書」公表

　“理数系”が注目されて久しいが、小学生の一番好きな教科をたずねた調査では、10年連続で1位だった算数に代わり、体育が1位に躍り出た。一番嫌いな教科の1位は算数だった。

　学研ホールディングス（東京）の調査・研究機関である学研教育総合研究所が、2023年10月27日～11月1日に、全国の小学生の子どもを持つ保護者を対象に「小学生調査」、中学生の保護者を対象に「中学生調査」を実施。小学生1200人、中学生600人の結果を集計し、「小学生・中学生白書　小学生・中学生の学習・学校生活に関する調査」として公表した。

　小学生の好きな教科は1位から体育（21.7％）、算数、図画工作（各17.7％）。嫌いな教科は算数（22.8％）、国語（18.4％）、体育（8.1％）だ。中学生の一番好きな教科は前回調査と変わらずやはり数学（21.3％）が1位。2位が英語、保健体育（各12.5％）、4位が社会（11.3％）。一番嫌いな教科の1位も変わらず数学（22.2％）。2位が英語（16.7％）、3位が国語（11.8％）だった。

　好き嫌いとは無関係だが、ChatGPTなど対話型生成AIの利用経験についての質問もあり、「学校で利用したことがある」小学生は10%、中学生16%。「家庭で利用したことがある」小学生は13%、中学生は17%だった。