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「脚本を読んで、世界にはこれが必要だと思った」ブラッド・ピット&デビッド・リーチ監督 映画『ブレット・トレイン』【インタビュー】

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-背景のリアルさを実現させた方法は?

ピット まず撮影したのが…。

リーチ 背景だ。

ピット そう。東京から京都までの景色を撮影した。あの巨大画面は新幹線の2~3両分ぐらい?

リーチ そうだね。

ピット その画面を車両の両側に設置して、いつでも必要な背景を表示できるようにした。そのおかげで、退屈な防音スタジオのようには感じなかった。実際に移動している感覚があったんだ。一部のスタッフは乗り物酔いをしていたよ(笑)。

-なぜ、フラッシュバック(物語の進行中に過去の場面を組み入れるモンタージュ手法)を使ったのですか。

リーチ 列車のシーンから退避するために、フラッシュバックは必要だった。列車の旅は約2時間続く。素晴らしいセットではあったけど、外の世界も入れたかった。ホワイト・デスやウルフの物語も見せたかった。それを数分間見せてから列車に戻るのは、僕がこだわった構成だ。退避とともに、映画もよりワイルドになる。旅に彩りを与えようとした。それぞれの人物が、これまでたどってきた旅を、運命の旅として表現したかったんだ。

(構成/田中雄二)

『ブレット・トレイン』