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榮倉奈々が憧れる理想の夫婦「10年後にあの時はこうだったと答え合わせできる関係がすてき」「モダンラブ・東京」【インタビュー】

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-では、視聴者にはこの作品を通してどんなことを伝えたいですか。

 白黒をはっきりつけなくても、グレーでもいいのではないか。他人を認めるという懐の深さを持った方が人生は楽しいのではないかと、私は感じたので、見てくださる方にもそれが伝わるといいなとは思います。この作品だけでなく、「モダンラブ」全体に言えることですが、自分の中にある多様性を認めることが、自分自身の救いにもなると思います。

-そうした多様性を認めた上で、榮倉さん自身が考える理想の愛や夫婦の在り方とは?

 多様性ではないかもしれないですが、今この瞬間に話し合っても答えが出ないものを静かに見届けて、10年後に「あのときのあれってこういうことだったんだね」って、一緒に答え合わせができる関係がすてきだと思います。話し合いももちろん大事ですが、時間も大事。それは夫婦だけでなく、友人関係でも同じだと思います。

-その10年後の答え合わせをするために、関係を継続するにはどんなことが必要だと思いますか。

 難しいですよね…。背伸びをしないこととか、相手に対しても、自分に対しても無理をしないこととかいろいろとあると思いますが、私は感謝の気持ちだけは常に伝えていこうと思いました。それだけは、その瞬間に伝え合うことが大切だと思っています。

-結婚や愛についてこの作品に出演したことで考える機会も多かったのでは?

 そうですね。スタッフの皆さんにも、家族にもたくさん協力していただきましたし、とても感謝しています。一緒の時間を長く過ごせる人は、家族も友達も大事だということを実感しました。今回の撮影では、10年前から知っているカメラマンさんや音声さんなど、スタッフの方々もよく知る方が多かったので、それもまた幸せだと感じました。頻繁に会うわけではないけれど、同じ思い出を共有していて、いつも助けてくれる方々です。そうした時間を過ごすことができているのは“愛”だと思いました。

(取材・文・写真/嶋田真己)

『モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~』

 Amazon Originalドラマ「モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~」は、10月21日からPrime Videoで世界同時独占配信。