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市川実日子、俳優業のこだわりを語る 「私の喜びの大半を占めているのは、人とものを作ること」【インタビュー】

-市川家に代々伝わる「歴メシ」はありますか。

 母親の手作りギョーザがとてもおいしくて、どこのお店よりも母のギョーザが一番おいしいと思っています。姉やおいっ子、めいっ子も大好きで、お正月から作ってほしいというぐらい市川家みんなが大好きな一品です。レシピは豚肉とキャベツ、ニラ、ニンニク、ショウガ、ごま油と具材はそんなに変わったものではないのですが、ショウガは、絞り汁のみを入れて、キャベツとニラは生ではなくゆでて絞ったものを、いろんな食感が出るように細か過ぎないように切ったりとちょっとした工夫をして、あとはみそを入れることがポイントです。母のギョーザは、焼き目もすごくきれいで、いつかあんなふうに作れるといいなと思っています。

-改めて、ドラマの見どころをお願いします。

 見てくださった方によってメッセージが変わるドラマだと思います。料理を作りたいと思ってくださる方や、歴史上の登場人物を知りたいとか、美術のセットがすてきだなとか…。善福寺という公園でロケをしたのですが、とても美しい所だったので、ドラマを見て自分も知りたいなとか体験したいなと思っていただけるとうれしいです。

-どの作品のどんな役柄を演じても、ひときわ存在感がある市川さんですが、俳優業を続けていくにあたって、どんなことを大切にしていますか。

 人とものを作ることです。人とものを作ることが、この仕事をする私の喜びの大半を占めています。ご一緒するお相手や作品が変わると、自然と選ぶ言葉や話すことが変わったり、その時々によって共通言語が違ってきます。コミュニケーションが必要なときもあれば、そうでないときもあったり、毎回違いますよね。良い作品が生まれますように思いながら、いつもいます 。

-最後に2023年の抱負をお願いします。

 今年の抱負は「遊ぶ」です。プライベートでも興味を持ったことを、ちゃんと体感していきたいなと思います。仕事もギューッと緊張しながらやるのではなくて、リラックスをしながら、真剣に遊べたらいいなと思います。

(取材・文/小宮山あきの)

「A table!(ア・ターブル)~歴史のレシピを作ってたべる~」(C)BS松竹東急