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木村多江、「提案型のアドバイスができる上司ってすごい」自身が演じる冴子に共感 火曜ドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」【インタビュー】

(C)TBS

ー今作に出演して何か感じたことはありますか?

 私たち俳優は、医師のような上下関係はあまりないのですが、ほかのドラマに比べると今作はとてもチーム感を感じています。また、本作は人の死と向き合うテーマもあり共感しながら役を演じていますが、医師は毎日、人の痛みや死に向き合っているわけで、その医師のすごいところを視聴者に伝えられればいいなという思いでやっています。

ー冴子に対して感じることは?

 冴子は理知的で言いたい意見をはっきり言える女性です。研修医時代を過ごして人一倍努力をして戦ってきたわけですが、女性医師としてこういうものだと少し達観しているというか俯瞰(ふかん)して見ている部分もあって、逃げない覚悟をもって仕事をしている部分に共感します。

ー冴子のアドバイスについて感じることは?

 冴子は「こうした方がいいよ」というアドバイスは言わずに、いつも問いかけをします。問いかけをするとその人が自分で経験して、いろんなことを感じて答えを出す。その出た答えを否定せず、そんな提案型のアドバイスができる上司ってすごいなと思います。しかし、まどかにとっては自分で答えを見つけなければならないので、ある意味大変なのかもしれないですね。角田先生(奥田瑛二)もそうですが、答えを言わずにアドバイスをする感じが好きです。

-8話の見どころについて。

 8話は「選択」がテーマになっています。人生は選択の連続でどんな選択をするか、年齢やいろいろな立場の人が迷いながらも覚悟を決めなければならない様子が描かれています。重要な選択が迫られた時、誰もが不安や迷いを感じたりしますが、自分の将来の選択について考えて楽しんでいただけたらと思います。

(取材・文/櫻井満)