
-主演の横浜流星さんとは同世代ですが、ご一緒した感想はいかがでしたか。
横浜さんは昨年末、僕が初出場したNHK紅白歌合戦の審査員を務めてくださり、その2カ月後には成田山新勝寺で行われた節分の豆まきでもご一緒しました。今回が3度目の対面ということで、「まさかあの時のレオンくんに、ここで会うとは思わなかった」という言葉をいただきました。横浜さんとは同い年という事もあり、収録の合間に親しくお話させていただきましたし、横浜さんの演技を間近で見られたことも、大きな刺激になりました。
-第33回は富本斎宮太夫が「歌(語り)の力で、騒動を落ち着かせる」ということで、歌の力が人の心を動かすことになりそうですが、ご自身もエンターテインメントに携わる人間として、どのように感じましたか。
いつの時代も、歌を始めとした芸事には人を動かす力があるんだな、と知ることができ、とてもうれしかったです。自分が素晴らしい仕事をさせてもらっていることを、改めて実感する時間にもなりました。今も数々の自然災害をはじめ、辛いニュースはたくさんありますが、僕の歌が少しでもそれを忘れる癒しの時間になってくれたら嬉しいですし、何より歌を通じて皆さんにエールを送りたいと、強く思いました。
-今回の出演で、俳優業に対するやりがいを感じることはありましたか。
俳優業も僕の目標のひとつなので、こういったチャンスをいただけるように、これからも頑張っていきたいと、改めて思いました。先日も、大先輩の五木ひろしさんや坂本冬美さんの明治座、新歌舞伎座といった大きな舞台での座長公演を拝見しましたが、僕もゆくゆくはそういう歴史のある舞台で、座長公演に挑戦したいという気持ちも湧いてきました。
-同時に、今回の大河ドラマ出演で、昨年の初出場に続く二年連続の紅白歌合戦出場に弾みがつきそうですね。
今回、大河ドラマに出演させていただき、大きな夢がひとつかなったことで、これからもチャレンジを続けていこうという気持ちがより強くなりました。そういう意味で昨年は、僕にとっての甲子園といえる紅白の舞台に立たせていただくことができましたが、初出場は甲子園で言えば一回戦のようなもの。今後は二回戦、三回戦へと進みたい、さらに言えば「歌手でいる限り、紅白の舞台にずっと立ち続けるんだ!」という意欲も湧いていました。そして、見たことのない景色を、これからもファンの皆さんやお世話になった方々にお届けしなければと、気が引き締まりました。
-それでは最後に、放送を楽しみに待つ視聴者への言葉をお願いします。
素晴らしい作品に携わらせていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。あの時代へのリスペクトの気持ちを込め、大切に務めさせていただいたので、少しでも作品の力になれたら嬉しいです。視聴者の皆さんからどんな反響があるのか、今はまだ期待と不安が入り混じっている状態ですが、全力で取り組ませていただいたことは間違いありません。僕自身も「べらぼう」のいちファンとして、皆さんと一緒に楽しめたらと思っています。「べらぼう」と一緒に、盛り上がレオン!
(取材・文・写真/井上健一)
