-本作にちなんで、もし、薮さんが過去にタイムループをすることになったら、どのような行動を取りますか。
僕も(この作品の登場人物の)遠藤のように海外に行くと思います(笑)。最終的にはタイムループを終わらせようと頑張ると思いますが、他力本願なところがあるので、それまではズルしていると思います(笑)。ヨーロッパに行って、サッカーを見たりして過ごすかな。
-では、もし、薮さんが過去に戻ってやり直せるとしたら、いつに戻りたいですか。
高校生です。友達に恵まれていましたが、数は少なかったんですよ。それに、思春期特有のツンツンした態度をしていたので交流関係も狭かった。なので、今のこの精神年齢で高校生をやり直したいです。今、学生になったらすごく豊かな学生ライフを送れるような気がします。
-具体的に高校生になったらどんなことをやりたいですか。
体育祭の前にクラス全員のタイムを測って、タイムが速い人がリレーの選手に選ばれるのですが、僕はそのタイムを測るときにハッスルし過ぎて転んで骨折してしまったんですよ(笑)。もちろんリレーにも出られませんでした。しかも、そのとき、僕はジュニアでちょうど新橋演舞場で『滝沢歌舞伎』に出演していたんです。ギプスをつけたままステージに上がって、マネジャーさんにすごく怒られたのを覚えています。なので、それをやり直したいです。
-最後に公演を楽しみにしている人にメッセージを。
普段、生活しているとタイムループしているような感覚に陥ることがあるかもしれませんが、ひと工夫を加えるだけで、退屈な日常も面白くすることができると本作を通して気付いてもらえたらうれしいです。原作の映画を好きな方でも、舞台版のオリジナルストーリーをパラレルワールドのように楽しんでいただけると思いますし、舞台版は舞台版としての良さが出た作品になると思いますので、ぜひ公演を楽しみにしていただけたらと思います。
(取材・文・写真/嶋田真己)
PARCO PRODUCE 2025 音楽劇「MONDAYS/このタイムループ、まだまだ終わらない!?」は、10月5日~27日に都内・PARCO劇場ほか、大阪、長野で上演。
