カルチャー

愛と歌で生きたマリア・カラス、オペラで着用した衣装や写真を大阪市堂島リバーフォーラムに展示

大阪市堂島川の辺りに2008年にオープンした堂島リバーフォーラムが、開館15周年を迎え、「-L’AMORE- Maria Callas 生誕100年記念展」を開催している。20世紀を代表するオペラ歌手のマリア・カラスは1923年のニューヨークにて、ギリシャ系移民の親元に誕生した。その後は欧州に渡り、イタリアオペラ界の最高峰とされる歌劇場ミラノ・スカラ座などで公演。1977年、フランスにて53歳で没した。

展示の中心は、当時の写真とともに振り返るマリア・カラスの人生。家族写真やオペラ公演の写真に加えて、マリア・カラスが身に着けていたジュエリーやファッション、舞台衣裳などが並ぶ。堂島リバーフォーラムのディレクターである古久保ひかりさんは、「オペラのトスカで着ていた衣装。彼女の魂が入っているような気がします」。

最初の夫であるイタリアの実業家メネギーニ、ギリシャの大富豪オナシスと出会ったクルーズ船の旅の写真も展示されている。「1番感じてほしいのは愛に生きた彼女の人生。ほとんどの人生を愛と歌で過ごしています」。

イタリアベローナのゼービオ市におよそ10年住んでいたというマリア・カラス。「ゼービオ市のアカデミア美術館などから作品をお借りしています。日本初公開となりますので、ぜひ足を運んで見に来てください」。

堂島リバーフォーラム 4Fギャラリースペースにて。11時から18時(入館は17時30分まで)。入場料は一般2,000 円、大学・専門学校1,000 円、高校生以下無料。10月1日(日)まで。