鳥取砂丘の撮影は夕方、ピンクや緑の服で 映えるスマホ写真のコツを伝授

鳥取砂丘で撮影した写真について解説する小椋宣洋さん。
鳥取砂丘で撮影した写真について解説する小椋宣洋さん。

 鳥取砂丘で映える写真を撮影するなら夕方に、服装はピンクや緑で――。砂丘を舞台にした作品を撮り続けている写真家の小椋宣洋さんが11月1日、東京で開かれた鳥取県観光イベントでフォトセミナーを開催、絶景を手軽に撮影するコツを伝授した。

 小椋さんは、極太タイヤの自転車「ファットバイク」によるツアーを運営する団体の代表でもある。砂丘の絶景を数多く撮影し、青空と雲が鏡のように写る波打ち際を自転車が走る写真は、「南米のウユニ塩湖のよう」「奇跡の1枚」と評判になった。

 セミナーでは「撮る」「見る」それをSNSなどで「見せる」の3役を1台でこなすスマホでの撮影術を解説した。構図、光、水平と垂直を意識する。余計なものを入れない〝引き算〟で。高い建物や地面から空までを縦長に入れる場合は「パノラマ」にして撮影、スマホを下から上に動かして撮影。さらに編集アプリをうまく使うことも推奨した。

「奇跡の1枚」。
「奇跡の1枚」。

 海に夕日が沈むのが眺められる鳥取砂丘を撮影するのは「夕方が一番お勧め」という。砂丘が山のように盛り上がった「馬の背」に西日が当たると、大きな影ができ、よりスケールが大きく見える。また「砂もだが見てほしいのは空。360度抜けるような大きな空は都会では見られない」「上に雲がある方が映える」とも。被写体になる時の注意事項として服の色を挙げ「ベージュやグレーは駄目。砂と同化しない色、ピンクとか緑とかで」とアドバイスした。

 鳥取県の魅力を写真や鉄道などで知ってもらおうという観光イベントは11月1日と2日、東京・丸の内の「東京シティアイ イベントスペース」で開催(フォトセミナーは1日のみ開催)。第3セクターの若桜鉄道、智頭急行を紹介するセミナーのほか、鳥取の特産品の販売も行われた。

鉄道セミナーや鳥取県の特産品販売も開催。
鉄道セミナーや鳥取県の特産品販売も開催。