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売上800億円の大台目指す 第一三共ヘルスケアの新社長が抱負

第一三共ヘルスケアの社長に就任する内田高広氏(左)。右は同席した現社長の吉田勝彦氏=東京都中央区の同社本社、2024年3月29日
第一三共ヘルスケアの社長に就任する内田高広氏(左)。右は同席した現社長の吉田勝彦氏=東京都中央区の同社本社、2024年3月29日

 第一三共ヘルスケア(東京都中央区)の新社長に4月1日付で就任する内田高広氏(55)は3月29日、東京都内の同社本社で記者会見し、自身の経営方針など社を率いるトップとしての抱負を述べた。任期初年の2024年度売上目標については「過去最高額を更新する800億円台を目指す」とした。

 内田氏は「(コロナ禍終息後)当社が再び成長軌道に乗りつつある今のタイミングで、社長の大役を仰せつかり幸せで胸が躍る。当社が10年、20年と輝き続けるよう取り組むのが私の使命だ」とトップの自覚に触れ、社長1年目で、社発足時の約2倍の売上規模となる800億円台の大台に乗せる覚悟を示した。

 また「最も重要なOTC医薬品の領域で圧倒的なシェアナンバーワンを目指す」「チャレンジしてきた機能性スキンケア・オーラルケアをさらに拡大する」「社の持続的な成長に向けた新ブランド、新規事業、新たなアライアンス(提携)の創出」など5つの経営方針を示し、点眼薬事業と通販事業の2つを拡大強化する重点分野に挙げた。

 記者会見には内田氏にバトンを渡す現社長の吉田勝彦氏も同席。「内田氏はあらゆる課題に向き合うバイタリティーや社員の声に耳を傾ける姿勢、迅速な意思決定など経営者に求められる多くの資質を兼ね備えている。社の成長スピードをより加速させることができるリーダーとして(内田氏を)新社長に選出した」と社長交代の理由を説明した。

 内田氏は2001年3月、旧三共に入社。19年4月に第一三共ヘルスケアの経営企画部長となり、23年4月から取締役も兼務している。