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「総合的な探究の時間」のプログラム共同開発 三菱電機メトアギンザと石巻高が授業実施

「総合的な探究の時間」のプログラム共同開発 三菱電機メトアギンザと石巻高で授業 画像1
「メトアギンザ賞」を受賞した3作品

 

 三菱電機(東京都千代田区)が運営する体験型施設「METoA Ginza(メトアギンザ)」は、宮城県石巻高校(宮城県石巻市)と共同で、高校の授業科目「総合的な探究の時間」向けプログラムを開発し、同校の1年生を対象に授業を実施した。三菱電機は今後、全国の高校へ同プログラムを提供したいとしている。

 「総合的な探究の時間」は文部科学省の学習指導要領改訂で導入された科目で、生徒が未来社会に向けての課題を発見し解決するための資質・能力を育成することが目的。この授業と、メトアギンザが運営する身近な疑問から社会課題の解決策を考えるウェブコンテンツ「from VOICE」とが共通点を持っていることから、石巻高校と授業プログラムを作成。1年生の6クラス233人を対象に2023年11月から24年3月のまで間に9回授業を行った。

 授業では、生徒が生活の中で感じる疑問をテーマにして、社会課題の解決に挑戦する人を取材するグループワークなどを実施。各グループが成果をまとめたポスターを発表した。「カラス嫌いのカラス共存論」「笑顔でいることで何が起こるのか?」「なぜ学校に行かなければならないのか」の3テーマが、「メトアギンザ賞」を受賞した。3作品は、5月中にメトアギンザで披露される予定。

 プログラムに参加した生徒の一人は「自分たちが社会のためにできること、自分たちが社会の中でどうあるべきかを考えさせられました」とコメントしている。