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米モノタイプ、日本語書体のフォントワークスを買収 「エヴァンゲリオン」などで使用の日本語書体開発元を傘下に

Monotype (左から)佐藤フォントワークスCOO、小林ディレクター、ウイスCFO、原田フォントワークス社長、チャッコCEO、他

 

 世界最大級の書体会社のモノタイプ(米マサチューセッツ州)は2023年9月1日、日本語書体を提供するフォントワークス(東京都港区)の買収を完了したと発表した。

 フォントワークスは、世界的ヒットアニメ「エヴァンゲリオン」で使用された書体「マティス」など、日本国内のテレビ局やゲーム会社で使用される書体の開発で知られる。買収の完了により、フォントワークスの1000種以上の書体ライブラリに加え、専門知識と経験豊かな73人の従業員がモノタイプに加わる。

 一方モノタイプは、高度圧縮技術の特許を取得しており、画数の多い漢字でも鮮明なまま最小ファイル容量で配信可能という。

 モノタイプのナイナン・チャッコCEOは、「フォントワークスのブランドは、日本語書体のイノベーションと共にある。才能あふれる社員、書体カタログさらに業界専門知識がモノタイプと一体となることで、グローバル規模のタイプソリューションがさらなる飛躍を遂げることを期待する」とコメントしている。

 モノタイプは今年7月、フォントワークスの主要株主であるSBテクノロジーからの買収意向を発表していた。