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農業への熱意と企画力求む 次世代の人材を視野に学生アンバサダー募集

 人間にとって、これがなければ生きていけない、という仕事の一つが農業。日々の糧が生まれてくる場所が食卓から遠く離れている現代、次世代の担い手を育成することは、重要かつ困難なことになっている。そこで若い世代の視点と行動力を生かして人材育成を促進しようと、大学生・大学院生を対象とした「Metagri学生アンバサダー」プログラム(Metagri研究所・千葉県船橋市)がスタート。第一期メンバーの募集が始まった。

 Metagri研究所が掲げるミッションは、「最新テクノロジーの力で、農業をもっと身近に、もっと楽しく」。学生アンバサダーには、研究所の活動や「農業×新技術」の可能性を、自身のネットワークや得意な方法で広めてもらうことを期待している。例えば、メタバースで広がる農業体験。オンラインでナスやトマト、お米の栽培・収穫が楽しめる農業メタバース「未来の農業シミュレーター」というのがあって、5月にはメタバース内でレアな黄金の茶葉を探すイベント「黄金の茶葉フェスティバル」を開催、抽選で3人に静岡県富士市の老舗茶園「まる水園」の特選茶葉を進呈する。バーチャルと現実を融合する新たな試みだ。

 アンバサダー活動を通して、「農業×web3×AI」の国内最先端プロジェクトに関わることができ、全国の革新的な農家、多様な専門性を持つ社会人とのネットワークもできる。企画力、交渉力、情報発信力など、社会で通用する実践的なスキルアップや、リアルな地域課題解決への貢献の機会も期待できる。

 公募期間は6月30日(月)まで。活動期間は半年から1年で、定期的なオンラインミーティングに加え、個々の関心や企画に応じた活動(農家訪問、イベント参加など)を行う予定。