タジマグループのTISMがカナダ企業を買収、新会社設立 刺繍の課題改善にハード・ソフトを融合

TISM　「TSS代表／兒島 成俊チェアマン」

 

　刺繍（ししゅう）機などを販売するタジマ工業（愛知県春日井市）は、グループ企業で開発・製造を手がけるTISM（同）がカナダのPulse Microsystems Ltd.（オンタリオ州）を買収し、新たに「Tajima Software Solutions Inc.（本社・オンタリオ州）」を設立した、と発表した。設立は2022年8月31日付。

　TISMは、1944（昭和19）年に設立し、Tajima（タジマ）ブランドの刺繍機や多機能ミシンの開発・製造などハードウエアの提供を軸に事業を展開。Pulse社は、刺繍機を動かすためのプログラムを作成する専用ソフトウエアの開発・サポートなどを手がけ、TISM と20年以上、協業してきたという。

　新会社設立により「タジマグループはハードウエア・ソフトウエア双方に対して、各社のノウハウを融合し、さらに高度な製品開発・販売・アフターサービスを実現することが可能になる」と説明。事業方針として、ハードとソフト、ネットワークの融合を掲げ、オンデマンド生産など「付加価値の高いサービスを提供できる」としている。