カルチャー

子どもたちが元気になる思い出を 新宿の稲荷鬼王神社で10月15日に「子ども食堂お祭り」開催

子ども食堂お祭り

 不登校や引きこもり、障害を持つ子どもたちの居場所づくりに取り組むフリースクール「みんなでつくる学校 とれぶりんか」東京支部は、10月15日(土)に新宿の稲荷鬼王神社(新宿区歌舞伎町2-17-5)で「子ども食堂お祭り」を開催する。

 「とれぶりんか」では「子どもたちに元気になる思い出を作ってもらいたい」という。
 開催時間は午前10時から午後4時。小雨決行。

 食料品・飲料の配布が行われる。お米、カップ麺、乾麺、缶詰め、お菓子など日持ちする食品、と飲料水、お茶と、ラムネなどのジュース類が配られる。希望の方、先着30セットまで用意がある。
 また、ヨーヨーすくい、コイン落とし、輪投げ、ビンゴ、射的の屋台も出る。

 イベントも開かれる。Coulro(コルロ)のマジック&バルーンアートが、午前10時半、11時半、午後1時半、2時半に行われる予定だ。

 さらには、起き上がり小法師絵付け体験やネイルシール体験もできる。

 「とれぶりんか」という名称は、第二次世界大戦中にヒットラー率いる独ナチス党の手によって子どもたちとともに虐殺された作家で教育者のヤヌシュ・コルチャック先生が収容された強制収容所からつけられた。

 「とれぶりんか」東京代表の加藤優香(かとう・ゆか)さんは「コルチャック先生は、子どもたちが死の恐怖に怯えている時に、芸術に触れるようにし、また命の尊さを教えました。子どもたちに、たとえ死んだとしても地球の一部になるのだと語りかけました」という。

 「とれぶりんか」は2003年に大阪で設立。主に枚方・寝屋川を中心とした各地で活動を展開してきた。東京支部は2021年に活動をスタートしている。

 子ども食堂の活動とともに、今年3月には「子供たちのミュージカル体験」を東京で開催。「リアル」と、遠方の子どもたちが参加する「オンライン」とのハイブリッド型で行われ、全国の子どもたちが参加した。「芸術を通してメッセージを発信することも大切で、毎年開催していきたいと思っている」と加藤さんは語る。

 「とれぶりんか」はこれまでに、2014年に内閣府の「子どもと家族・若者応援団表彰」、翌2015年の産経新聞の「第41回産経市民の社会福祉賞」などの受賞歴がある。