SDGs

“ちょっとざんねんなたべもの”について学び、食卓を楽しく! 京都・伏見の農産物直売所で無料食育イベント、11月30日まで

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 「ギャップがかわいい!ちょっとざんねんなたべもの展」 というちょっと気になるタイトルのイベントが、京都市・伏見の農産物直売所「じねんと市場」 (平日9時~19時、土日祝9時~18時)で11月30日(水)まで開催されている。農産物直売所やスーパー銭湯などの運営を行うメゾネット(京都市)主催。参加費無料。

 「SDGs(持続可能な開発目標)」「エネルギー価格高騰」「物価上昇」などの言葉を目にしない日は無い昨今。だが、昔から日本人は、こまめに電気を切ったり食材を可能な限り使用したり、紙を再利用したりと、“MOTTAINAI”の意識を培ってきた。それは、意識せずともSDGsへの取り組みや、物価上昇への対策を行っていたともいえる。 いまできる“MOTTAINAI” は、より食べ物について興味を持ってもらい、食品ロスの予防につなげることでは――。そのような思いから、あえて食材の“残念なところ”に注目することで、食べ物の面白さや逸話を知ってもらい、子どもたちに今まで関心のなかった野菜や果物にも関心を持ってもらおうというイベント。

ブロッコリー
ブロッコリー

 例えば、苦手な多いかもしれない野菜、「ブロッコリー」。漢字4文字の和名(日本名)を知っている人はどれぐらいいるだろうか!? 表面に黒い点々がある白菜は、見た目は悪いかもしれないけれど、黒い点々は気候面から発生していて食べることに何ら問題はない。また、京都の伝統野菜のひとつ「堀川ごぼう」は、実は豊臣秀吉がちなむ場所のゴミの中で生まれたという。あまり好きではない野菜についても、豆知識を得ることで親しみがわくかもしれない。じねんと市場内の食堂横の黒板アート、隣接する「伏見力の湯」の浴室内では、ちょっと残念なポイントと魅力いっぱいな食べ物をアートで表現している。

白菜
白菜

 食生活についても、コロナ禍における子どもたちへの影響は計り知れない。学校で机を黒板に向けたまま当たり前に黙食をする子どもたち。運動会でも、お弁当は家族と校庭で、ではなく教室に戻り黙食。楽しいはずの学校や行事の際の食事は、いまだコロナの影響を受け続けている。そんな子どもたちが食べ物の楽しさ・面白さに触れられる機会、周辺在住だったり同方面に家族で行く予定があったりする場合は、ぜひ立ち寄ってみては!