あなたも明治の日本を旅してみませんか?
長野県立美術館(長野県長野市)で2月11日(土・祝)から4月9日(日)まで「発見された日本の風景展」が開催される。
日本が近代化を図る激動の明治。その時代の風景を内外の画家たちが切り取った。描かれた風景や風俗を通して見えてくる明治とは?
西洋諸国の制度や価値観と向き合い、世界を強く意識する時代の波は、美術の世界にも押し寄せた。日本を訪れた外国人画家たちは、日本の文化や風俗に興味を抱き、その様子を描き留めた。国内では水彩画が流行し、日本人画家たちも生業にいそしんだのだ。
本展では、コレクターの高野光正氏が海外で収集した200点を超える水彩画や油彩画によって、当時の国内外の画家たちが発見したかつての日本の姿を紹介する。
日本に水彩画を広めた3人のイギリス人画家――アルフレッド・イースト、ジョン・バーレー・ジュニア、アルフレッド・パーソンズをはじめ、現在の長野県東御市祢津で生まれた丸山晩霞の描いた水彩画も含まれている。また、長らく行方不明だった黒田清輝の油彩画や、新発見の田村宗立の巨大作品なども見ものだ。
開館時間は午前9時から午後5時まで(展示室入場は午後4時半まで)。休館日は毎週水曜日。観覧料は、一般1200円、大学生及び75才以上1000円、高校生以下または18才未満は無料。本展覧会は京都国立近代美術館、愛媛美術館を経ての巡回。
長野県立美術館の学芸員によるギャラリートークも予定されている。2月25日(土)午後2時から、3月21日(火・祝)の午後2時から。先着順・要観覧券。
問い合わせは電話050-5542-8600(ハローダイヤル)まで。