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行き場の無い絵画を新しい持ち主へ! 譲りたい人と欲しい人をつなぐイベント、東京・高円寺で5月14日開催

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 絵画は個人の思いや美意識が詰まった唯一無二のものであるだけに、扱いに悩む人もいるようだ。親族が遺した大量の絵画作品、アーティストがアマチュア時代に描いた習作、旅先でお土産代わりに買った絵画・・・などが“宝の持ち腐れ”になってしまっている人もいるのでは!?

 NOMAL(東京)が運営するアート通販サイト「WASABI」が、5月14日(日)に東京・高円寺の「BnAホテル高円寺」で、行き場を失った絵画の持ち主と欲しい人をつなぐ初のリアルイベントを開催する。出品作品を4月15日(土)まで募集中、4月7日(金)時点で約50作品が集まっている。

 オフィスにおけるウォールアート制作など、アーティストと共にさまざまなアート事業を展開してきたWASABIは、「眠っている絵画を欲しい人に届ける」、日本初の入札型アート譲渡サービス「emunibus(エムニバス)」を昨年リリースした。日本では絵画の購入に高いハードルがある中、誰でも出品でき、誰でも0円から入札できることで、絵画のフリーマーケットのような世界観を目指している。

 出品は、全作品0円からの入札形式で、専用フォームから。作品の配送料は自己負担。譲渡決定金額のうち、手数料15%を差し引いた残りの85%が入金される。

入札者は、会場でお気に入りの絵画を見つけたら、入札シートに価格のほかに“なぜその絵画を欲しいのか”をストーリーとして明記。出品者は、入札者の価格やストーリーを考慮して、譲渡先を決定する。連絡手段として公式Instagramのフォローが必須で、入札確定の場合はDMでのやり取りとなる。入札は5月14日(日)10時~19時。入札確定者のうち受け渡し希望の場合は、5月21日(日)10時~19時にBnAで引き取り。同日受け取れない場合は順次配送する。入札者が確定しなかった作品は、5月30日までに返送する。

「emunibus」は、「e(絵)+omunibus(短編集)」の造語。WASABI・平山美聡代表の祖父が遺した油絵が大量に残り、どうすればいいか考えた結果、誕生したサービスという。今回のリアルイベントを通じて、持続可能なアート循環システムの構築や、アートによって日常が豊かになるきっかけ作りを目指している。