おでかけ

ヒマラヤの花をニッポンで楽しむ 六甲高山植物園に咲く深紅のシャクナゲ

ロードデンドロン・アルボレウム(ツツジ科)
ロードデンドロン・アルボレウム(ツツジ科)

 ロードデンドロン・アルボレウム、がその植物の名前。六甲高山植物園(六甲山観光・神戸市)で、ヒマラヤに咲くこの深紅のシャクナゲが開花した。

 ヒマラヤに生育する高さ30mにもなる常緑樹。標高1000~3500mあたりに多く分布し、ネパール王国の国花になっている。花色は変異が多く、深紅色から淡紅色まで、株によってさまざま。植物園のロードデンドロン・アルボレウムは、1959年の西北ネパール探検隊に寄贈してもらった種子から大切に育てているものだという。

 今年は冬の冷え込みが厳しく、春先に一気に暖かくなった分花が早く咲く傾向にあり、植物園の花も例年より1週間ほど早く開花。今が見ごろだ。ルビーのような紅色の花は園内を華やかに彩り、訪れた人の目を楽しませている。足を運べるところにいるなら、この機会を逃さずに。