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かわいいドウダンツツジの花々が開花 日本最大級の巨木も見られる六甲高山植物園

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 次々に花が咲いてくる春から初夏。六甲高山植物園(六甲山観光・神戸)も花が咲き誇るベストシーズンを迎えている。園内では、華やかなピンク色の花を咲かせ、花木の王様との呼び名もある「ツクシシャクナゲ」が見頃。日本最大級の巨木を含むドウダンツツジの仲間も次々に開花している。

ツクシシャクナゲ〈ツツジ科〉
ツクシシャクナゲ〈ツツジ科〉

 ツツジ科のツクシシャクナゲは、九州、四国から本州・紀伊半島の広葉樹林内に生育する高さ3~4メートルの常緑低木。ピンク色の花は径約5センチ。先が7つに分かれており、枝先にこぼれんばかりにボール状の花をつける様子から「花木の王様」「高嶺の花」とも呼ばれている。園内には、ほかにもホソバシャクナゲ、ヤクシマシャクナゲなどを栽培しており、シャクナゲの仲間が6月上旬まで次々に花を咲かせる見込み。

樹齢90年超 日本最大級の巨木 ドウダンツツジの花が見頃
樹齢90年超 日本最大級の巨木 ドウダンツツジの花が見頃

樹齢90年超 日本最大級の巨木  ドウダンツツジの花が見頃 sub4

 ドウダンツツジは、園が開園した1933年に植栽したもので、推定の樹齢は90年以上。高さは3メートルを超える巨木に成長している。ここまで大きく成長したドウダンツツジは珍しく、日本最大級だ。枝いっぱいに咲く白い花は本当にかわいらしい。ドウダンは「灯台」と書く。枝の分かれ方が、かつて宮中などで用いられた結び灯台に似ていることから名づけられたそうで、「とうだい」が「どうだん」に転じた。花の咲く様子が満天に星を散らしたように美しいため、現在では「満天星」の字があてられることもあるのだそうだ。