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環境にやさしい100%自然由来! ふやけにくい「水草ストロー」が新発売

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 SDGsや海洋汚染問題への取り組みから、飲食店・コンビニなどでプラスチック製ストローの廃止や紙製ストローへの移行が進んでいる。しかし紙ストローは、長時間飲料に浸けていると、ふやけて飲みにくくなってしまったり、紙の味が飲料に移ったりしてしまうといったデメリットがあった。そこで、BALIISM Japan(東京)は、インドネシア・カリマンタン島の湿地帯に自生するレピロニアという植物から作られた自然由来の「水草ストロー」の販売を開始した。

 レピロニアはカヤツリグサ科の植物で、カリマンタン島では昔からこれを乾燥させて縄や伝統工芸品の素材として使用してきた。茎の中が空洞になっているためストローに加工しやすく、100%自然素材なので生分解性があって自然に返る。元々水中に自生している植物だから、万が一海に流れてしまっていても海の生物を傷つける心配もない。

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 今回発売された「水草ストロー (LEPIRONIA GRASS STRAW)」は、島の農家・職人による手作業で丁寧に製品化される。まず収穫したレピロニアの表面の汚れを落とし、煮沸洗浄後にストローの長さに合うようカット。中身の異物を完全に取り除くため、専用のブラシで1本1本丁寧に洗浄した後、再び煮沸させる。その後、直射日光下で天日干し乾燥させる工程を通じてようやく製品となる。消毒液による洗浄や化学物質によるコーティングを施していないため口に入れても安全で、水草なので長時間飲料に浸けていてもふやけにくい。草の匂いもほとんど無く、プラスチック製ストローのような使用感で飲料を楽しめる。

 サイズは、幅200×外径4-5×内径3.8-4.8mm。希望小売価格は、20本入りが税込み550円、100本入りが同2530円。一度限りの使い捨てタイプなので、衛生面が求められる飲食店での使用やテイクアウトドリンク、ピクニック・キャンプ場などのアウトドアシーンにも最適だ。