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響灘火力発電所をバイオマス発電に転換 大和ハウス、脱炭素を推進

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大和ハウス工業 「響灘火力発電所」

 

 大和ハウス工業(大阪市)は、経営権を取得した響灘火力発電所(北九州市)をバイオマス燃料(木質ペレット)のみで発電する「バイオマス発電所」へ転換すると発表した。2026年4月の運転開始を目指している。

 響灘火力発電所は2019年の発電開始以来、石炭70%、バイオマス30%を燃料にして発電している。大和ハウス工業は今年1月、響灘火力発電所の経営権を取得。大和ハウスは「第7次中期経営計画」で温室効果ガス排出量の実質ゼロ化を掲げ、再生可能エネルギー供給量の拡大など脱炭素を推進しており、その一環でバイオマス燃料専用発電所への転換を決めた、としている。

 この転換で年間最大30%程度の二酸化炭素削減を見込む。これは二酸化炭素を吸収するスギ年間約1万8000本を新たに植えることに相当するという。