日本が世界に誇る浮世絵師、葛飾北斎。彼が描いた日本の山をまとめて鑑賞できる企画展「北斎 大いなる山岳」が、 6月20日~8月27日、東京のすみだ北斎美術館で開催される。
北斎は、よく知られる富士山をはじめとして、百名山として人気の山から、北斎と同時代に大坂に作られた人工の山・天保山に至るまで、日本各地のさまざまな山を描いている。制作背景には、近代登山が始まるはるか以前から、信仰や生業のために山に登ってきた日本人と山との深いつながりがある。北斎の描いた山を通して、山の信仰、生業、伝説や怪談を紹介し、日本人と山との関わりを見ていくとともに、北斎による多彩な山の表現とその魅力に迫る展覧会だ。観覧料は一般1000円、高校生・大学生700円、65歳以上700円、中学生300円、障がい者300円、小学生以下無料。