隣の国の歴史なのに実はよく知らないという人はもちろん、韓流時代劇ファンにも物語の背景を学べる1冊としておススメなのが、『朝鮮半島の歴史:政争と外患の六百年』(新城道彦著、新潮社・東京)。発売から2週間あまりで重版となっている。

ソウルの独立門は、日本ではなく清からの独立を意味して建てられた――そんな基本的な事実も日本や韓国であまり知られていないのはなぜか。朝鮮王朝の建国から南北分断に至る長い道のりを、国内の政治闘争と周辺国のパワーバランスに着目して描き、朝鮮特有の政治力学の因果を浮き彫りにする。朝鮮半島600年の歴史を、巧みなストーリーテリングで分かりやすく1冊にまとめている。税込み1925円。