カルチャー

高知県の魅力発信するアンテナショップがオープン あべのハルカス近鉄本店に期間限定で

高知県知事の濵田省司氏(左)と近鉄百貨店代表取締役社長の秋田拓士氏
高知県知事の濵田省司氏(左)と近鉄百貨店代表取締役社長の秋田拓士氏

 高知県の食・文化・風土などを丸ごと味わえる期間限定アンテナショップ「まるごと高知 in あべのハルカス」が7月28日、大阪・あべのハルカス近鉄本店のウイング館2階に開店した。同日に行われたオープニングセレモニーには、高知県知事の濵田省司氏と株式会社近鉄百貨店代表取締役社長の秋田拓士氏が登場。鏡開きを行い、たるの中に詰められた人気の高知土産「ミレー」が来場者に配られた。

 19年12月の高知県知事就任直前まで大阪府副知事を務めていた濵田氏は、「(大阪府副知事)当時、万博の誘致にも成功し、府内いたるところで再開発が続いて、観光客あふれる大阪関西の経済活力を目の当たりにした。ぜひ関西と高知の経済のパイプをもっと太くして、高知の経済の活性化にも役立てたいという思いで、知事就任後いろんな取り組みをやってきた」と自己紹介。

 「まるごと高知 in あべのハルカス」の出店は、18年に高知県と近鉄グループが包括連携協定を結び、高知県が進める関西戦略の取り組みの第1弾として実現したもの。コロナ禍への突入で中断していたが、5月の5類感染症移行により再始動した。「あべのハルカスは大阪関西の有数の集客を誇る地。さまざまな県産品を、関西の皆様に手を取っていただき、確認していただける。いろんなPRをさせていただく絶好のチャンスをいただいたと思っている」。24年夏には、大阪梅田の再開発ビルJPタワー大阪の中に、県自身のアンテナショップも開設される予定だ。「まずは期間限定店舗でしっかりと実績を積んで、その経験を踏まえて、より良いものにしていきたい」と意気込んだ。

まるごと高知 in あべのハルカスの店内
まるごと高知 in あべのハルカスの店内

 高知県に実際に何度も足を運んできたという近鉄百貨店の秋田氏は、「未来に向けてわれわれにできる新たな価値の創造について考えてきた。地方創生、地域共生、観光も含めた地域の素晴らしいところを掘り起こしていくことが百貨店としては重要だと強く思っている」と思いを述べた。「これまで催し会場での物産展を通じて各地の名産品を届けてきたが、これからはモノだけでなく、その背景にある歴史や文化や風土など、それらをまるごと発信し、見て、食べて、感じて、ご覧いただくことが大切だと思っている」と語った。

まるごと高知 in あべのハルカスで販売している野菜
まるごと高知 in あべのハルカスで販売している野菜

 「まるごと高知 in あべのハルカス」では、高知県産品の販売をはじめ食を中心とした週替わりのイベントなどが行われる予定。隣接するウエルカムガレリア、地下の食品売り場などでも展開される。期間は24年1月3日(水)まで。