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「みせしょくチケットプロジェクト」飲食店を子ども食堂に 都内の官民・NPOが連携しチケット配布、無料で食事提供

「みせしょくチケットプロジェクト」飲食店を子ども食堂に 都内の官民・NPOが連携しチケット配布、無料で食事提供 画像1
テンポイノベーション 「チケットが使える飲食店が記載されているチラシ」

 

 飲食店舗物件の転貸借事業を展開するテンポイノベーション(東京都新宿区)はこのほど、東京都の区役所らの協力を得て、低所得世帯の子どもらが、提携する飲食店で無料で食事できる「みせしょくチケットプロジェクト」の取り組みを東京都内23区で本格的に始めた。

 区役所のほか社会福祉協議会、こども食堂を運営するNPO法人、共感した飲食店らの協力を得て、児童扶養手当などを受給している子育て世帯にチケットを配布し、そのチケットを子どもたちが提携飲食店に持っていけば無料で食事できる仕組みを作り上げた。これまでに豊島区と大田区で実施し、提携飲食店43店舗で計1131食を提供したという。経済的な理由で外食の機会が少ない世帯の子どもらが飲食店で本格的な料理を味わえるので好評という。

 2023年秋には品川区でもこの取り組みを実施する予定。テンポイノベーションは「この取り組みを広げ、“東京の飲食店を子どもたちの食堂”にすることを目指す」としている。