昨今、「デザイン経営」や「デザイン思考」という言葉をよく耳にするようになったが、そもそも「デザイン」って何? 「デザイン」をすることでどうよくなるの? 多くの人が「見た目をよくすること」をデザインと捉えがちだが、それはほんの一部にすぎない。佐賀県では2015年から、県政に「さがデザイン」という思想と仕組みを取り入れ、さまざまな専門領域に精通したクリエーターと協働しながら、デザイン視点で人の暮らし・まち・地域を心地よく豊かにする取り組みを推進している。デザインの視点で佐賀県を見つめ直し、未来をひらくシンポジウム「SAGA Design Crossing」が、佐賀市内の県産品セレクトショップ「SAGA MADO」と佐賀市歴史民俗館(佐賀市)の旧古賀銀行内「浪漫座」の2カ所で、1月27日(土)に初開催される。佐賀県主催。
今回は、「さがデザイン」のこれまでの事例を交えながら、「デザインが持つ力」や、デザイン視点で見た「佐賀のこれから」を語り尽くすシンポジウムを佐賀市内の2つの会場で同日開催。「佐賀の伝統工芸」や「佐賀のデザインと未来」をテーマに、日本のデザインを先導するトップクリエーターや、県内外で高い評価を受けている佐賀の若手クリエーターなどをゲストに迎え、佐賀とデザインの可能性にさまざまな角度からアプローチする。
Event01のテーマは「これからの伝統工芸と作り手たち」。第1部では、バイヤー・キュレーターとして活躍するmethod.inc代表 山田遊氏を迎えた基調講演を開催。第2部では山田遊氏と共に、山口祥義氏(佐賀県知事)、畑石修嗣氏(畑萬陶苑)、谷口弦氏(名尾手すき和紙)、松本奈緒子氏(佐賀県窯業技術センター)、佐々木理恵氏(キャスター・司会)を交え、佐賀のものづくりとデザインにフォーカスし、これからの伝統工芸の未来について若き作り手たちと語る。定員50人。
Event02のテーマは「デザインから考える佐賀の未来」。第1部では、クリエーターとして国内外で活躍するパノラマティクス主宰 齋藤精一氏を迎えた基調講演を開催。第2部では、齋藤精一氏と共に、山口祥義氏(佐賀県知事)、原田祐馬氏(UMA/design farm)、伊藤友紀氏(対対/tuii)、樺島賢吾氏(レグナテック)を迎え、デザインの視点から見た佐賀の未来について語る。定員100人
いずれも先着順・入場無料。申し込みはWEBフォームから。1月17日(水)締め切り。定員に達し次第予約受け付けを終了する。イベントについての問い合わせは、「SAGA Design Crossing事務局」(佐賀広告センター内)、電話0952-20-3877(平日10時~17時)まで。