展覧会場は大抵静かだ。誰かと一緒に見に行って言葉を交わす時も、なんとなく小声でという癖がついている。でもたとえば、子どもと一緒にいろいろ感想を話しながら見て歩きたい、ということもある。これをかなえてくれるのが、第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」(横浜市芸術文化振興財団・横浜市)。4月14日と5月5日の2日間は、「おしゃべり鑑賞デー」だ。
展示室内で気兼ねなく会話をしながら作品を鑑賞できる日だ。そもそも横浜トリエンナーレには、「展示室内では会話を控える」というルールはないが、アート鑑賞はしゃべってはいけないというイメージが先行し、特に子連れなど敷居が高いと感じてしまうことも少なくない。そこで誰もが気軽に鑑賞できるようにとこの日を設けた。鑑賞の驚きや不思議に感じたことなど、感想を自由に語り合うツールとして、作品を見ながら取り組むワークシートを小学生以下の子どもたちに配布するほか、「ロボットと遊ぶ『野草』クイズ大会」も実施される。
会場は横浜美術館、旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKO。チケットは一般2300円、横浜市民2100円、学生(19歳以上)1200円、18歳以下または高校生以下は無料。