カルチャー

五輪日本代表スイマーを支えた“ことばのちから”が絵本に 萩原智子『ペンギンゆうゆ よるのすいえいたいかい』

 夜の水族館で、ペンギンたちの年に一度の水泳大会が始まろうとしている。主人公の“ゆうゆ”は1位になったテンテンに憧れ、毎日水泳の練習をするようになった──。2000年シドニー五輪競泳日本代表、ハギトモこと萩原智子さんによる絵本『ペンギンゆうゆ よるのすいえいたいかい』(文芸社)が、7月5日(金)に刊行される。

 中学時代からトップスイマーとして目覚ましい活躍を遂げた萩原さんの数々の記録樹立を支えたのは、本人のたゆまぬ努力はもちろん、家族の応援、周囲の人たちから投げかけられる数々の“言葉”だった。萩原さんはそれを“ことばのちから”と呼び、自らの手で一つの文章作品として表現。その原案をもとに、幼少期の子どもたちにもわかりやすい「絵本」の形にまとめた。

 大好きなこと、興味のあることに思い切りチャレンジし、一生懸命の先にある新しい自分に出会ってほしいという、萩原さんから子どもたちへのエールが込められた絵本。税込み1650円。印税の一部を日本財団「子どもサポート基金」に寄付。貧困や家庭環境、難病など、さまざまな“生きにくさ”を抱える子どもたちの支援に活用される。