江戸時代、人々のカジュアルウエアだった「着物」を、デジタルコンテンツで洋服を選ぶように楽しんでみよう。東京国立博物館本館の特別3室で7月23日(火)~9月23日(月・休)の期間、「江戸きものLOOKBOOK」が開催される。江戸時代に着物の注文に用いられたデザインブック「雛形本」をイメージしたルックブックをもとに、着物をバーチャルで注文・試着することができる。
独立行政法人国立文化財機構 文化財活用センターと東京国立博物館、シャープが共同開発する、文化財の高精細画像を活用した新しい鑑賞コンテンツの実証実験。総合文化展観覧料、または開催中の特別展観覧料(観覧当日に限る)のみで鑑賞できる。
まずは、会場限定のルックブックで江戸のトレンドをチェック。デジタル着用体験ができるきものは、東京国立博物館所蔵の名品「小袖 黒綸子地波鴛鴦模様」「振袖 白縮緬地梅樹衝立鷹模様」の2種類。どちらか一つを選び、タブレットでメインカラー、ポイントカラーを変更すると、オリジナルの一着にアレンジできる。さらに、86インチの4Kモニターに投影してバーチャルで試着。指定されたポーズをとると、選んだきものの注目ポイントも聞くことができる。自分のスマホでの写真撮影やSNSなどでのシェアもOK。
期間中、本館2階の10室では江戸時代の裕福な町人女性がまとっていた着物や帯を、当時の浮世絵や髪飾りとともに展示している。江戸時代の女性たちのトータルコーディネートに思いをはせる楽しい時間になりそうだ。