カルチャー

昭和に花開いた伝統工芸ビーズ刺しゅう その粋を極めたコレクションを紹介

 刺しゅうといってもビーズの刺しゅう。そういえば見たことあるかも、な昭和のビーズバッグは、そのレトロなかわいさでまたもや人気が出始めた。輝くビーズバッグを心ゆくまで堪能できる『和のビーズ刺繡の粋を極めたコレクション 美しいビーズバッグの世界』(似内惠子著、グラフィック社、税込み3960円)が9月に発売される。

 戦後の復興の時代、女性の社会進出が加速するのと同時に爆発的な人気となったビーズバッグ。日本刺しゅうの技術をベースにした精緻な輝きは、「持ち歩く宝石」とも呼ばれたほど。昭和に花開いた伝統工芸だ。著者のビーズバッグ・コレクションをあます所なく紹介しながら、その技法にも迫る一冊だ。